中国での体外受精で授かった大事な娘

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皆さま、こんにちは。

今日は娘を授かるまでのお話です。私たち夫婦は結婚して5年間子どもに恵まれませんでした。結婚して約2年間は遠距離だったため、一緒に暮らしていたのは実質約3年間ですが(^^♪

子どもができないストレスから夫婦仲にまで亀裂が

私は早く子どもが欲しくて、それは結婚前から主人にも伝えていて。それでもなかなかできなくて、だんだんと夫婦仲にまで影響が出てきました。

一緒に住み始めてから1年半が経ったころ(結婚して4年目になったころ)あまりにも子どものことについてまともに向き合ってくれない主人に対し、離婚が頭をよぎるようになり・・・。(もう半年近くレスでした)

私は自分の身体の妊娠できるリミットは短いと感じていたため、とても焦っていました。

そこで主人に

「そろそろ子どもについて真面目に考えてくれないか、もし子どものことに向き合ってくれないなら、これ以上一緒にいるのは難しいと思っている」

と伝えました。

2人で話し合って納得した結論ならともかく、私は子どもがずっとほしい状況、主人はそれに真面目に向き合ってくれないまま時間だけが過ぎていき、気付いた時にはすでに手遅れなんて、一生後悔する人生にしたくなかったから。

そしたら主人は

「子どものことはちゃんと考えている」

と。正直「なにを?」と思いましたが、ケンカしてもしょうがないので、

「もしちゃんと考えているなら、不妊の原因がないか2人で病院に検査をしに行きたい。」

と伝えると、

「うん、行こう」

と想定外の返答が。後から聞くと、私からのプレッシャーが大きすぎてきつかったから、病院で検査の提案をしてくれてありがたかったと。なんということでしょう。

でもこの話し合いで初めて1歩踏み出すことができました。

病院にてブライダルチェック 納得の結果が・・

話し合いの後は淡々と検査の病院を予約し、検査を受けました。

その結果、私は低AMHで値が0.58(当時29歳)、主人も数、運動量などすべての数値で平均値の半分以下という結構厳しい結果が。

検査を受けた病院はタイミング法などを駆使し、『自然妊娠』を推奨している病院でしたが、担当のお医者さんより

「あなた(私)の卵巣機能をみると急いだほうがいい。それに旦那さんの値では自然妊娠ができる可能性はほぼゼロだから早めに体外受精に切り替えたほうがいい」

と提案され、私も主人もそれに納得したので、体外受精の病院を紹介してもらうことに。体外受精が具体的にどういうことなのかもあまり理解していませんでしたが、まだ可能性があるなら早めに挑戦したい、という一心でした。

体外受精の治療がスタート 第一関門 採卵。

紹介してもらった体外受精の病院で一通り必要な検査を受けた後、いよいよ採卵周期に。体外受精で私が一番にイメージした「自分でお腹に注射を打つ」というのもちゃんと経験しました。

中国では最初に中国産の注射か、輸入の注射かが選べて。中国産の注射なら自分で打つのは無理なので、毎日病院に通うこと、輸入の注射だと持ち帰って自分で注射が可能だが費用は中国産の注射の約4倍。とこんな感じでしたが、毎日退勤後に片道約1時間の病院に通うのはきつかったので一択で「輸入の注射(自己注射)」を選択しました。

しかし選択した後に知りましたが、2日に1回卵胞が育っているかのチェックで病院に行かねばならず・・(;´∀`)4倍のお金を払っても結局こんな頻繁に病院に行かなきゃいけないのか、と思っていたら卵胞チェックにて看護師から

「卵胞が全然育っていません。タンパク質をちゃんととっていますか?」

と言われ、初めてタンパク質の重要性を知ったし、ほとんどタンパク質を摂取していないことに気付きました。そして、それから毎日苦手な「豆漿」(豆乳のような飲みもの)を飲むようにし、最終的には自分で豆漿を作る機械を買って、毎朝大豆と水、ラカントで豆漿を作っていました(^^♪

採卵は全身麻酔で実施。

採卵の結果は5個採取、うち3つは質が悪く、受精卵になったのは2つだけ。

更に病院の意向で2つまとめて凍結保存されたので移植するなら1度に2つの受精卵を移植することになるとのことでした。

治療を始める当初言われていた病院の意向としては、治療効率を上げるため受精卵を最低4個凍結してから移植行程に入るといわれていましたが、採卵1回で順調に行ったとして全ての費用は最低120万円ほど。採卵を2回するとさらに50~60万円かかってしまうため、主人と話し合って、もしこの移植でダメだった場合は台湾もしくは沖縄で治療継続をすることにしました。それもあって、移植に向けて次の治療に進むことに。

第二関門 子宮鏡検査 腹腔鏡手術 慢性内膜炎症の治療

移植に向け、まずは着床を妨げる要因はないかのチェックで子宮鏡検査を行いました。

こちらは麻酔なしで行いましたが、私はとても痛かったです(´;ω;`)

子宮鏡検査の結果、子宮筋腫、内膜症などがあるとのことで同じ病院内の婦人科にかかるように言われ、婦人科の先生からは大きい病院でMRIを取ってきてくださいと言われました。

結果子宮後屈で内膜症、筋腫もあり、「これまでよく性病にかからなかったね」と言われました。どういう意味かはよくわかりませんが・・・(;´∀`)

これらをすべて治療することになり、中国にて腹腔鏡手術を行うことに。日本で一度卵巣の手術を行いましたが回復にかなり時間がかかったので大分不安でした。でも驚いたことに、中国での手術では手術後6時間後には体を起こすことができ、翌朝(術後12時間)にはトイレまで歩けるように。日本では手術の翌日トイレに歩こうと思ったら低血圧で倒れ、そこから3日間はベッド安静、傷口も1か月経っても化膿したりしてとにかく痛くて大変でしたが、中国では退院した術後5日目ではすでに傷口は乾き始めて回復に向かい、10日間ほどではすっかり回復しました。あまりの腕の違いに唖然とした手術でした。

手術では筋腫を取り除き、ポリープも大量に取り除いたのですが、その組織検査で慢性の炎症が起こっているとのことで、次はこの炎症の治療へ。

5日に1回お腹を30分ほど機械に晒すというのを5回行い、再度検査。

結果は炎症が陰性になったので、ようやく移植周期へ。

第三関門 移植直前から中国でのコロナ大爆発

ようやく待ちに待った移植周期に入ったのですが、移植予定日の1週間ほど前からゼロコロナ政策を終了した中国ではコロナが一気に感染爆発。

これまでずっとマスクをつけてはいるものの、感染確率はかなり低かった中国だったので、急な大規模感染爆発にずっと感染してしまうんじゃないかとどきどきしていました。

「保胎」といって着床の確立をあげること+着床したあとに胎児をお腹の中で守るための注射を打っていて、病院には毎日通わなければならなくて。

移植までは不妊治療の病院に通って、移植日の後からは家の近くの診療所に毎日通って注射を打っていたのですが、その診療所に通い始めて2日ほどは全く人がいなかった診療所。3日目には10名ぐらい発熱外来の患者がいて、5日目には発熱外来60人待ち・・・・。(午後一のタイミングで60人待ちなので、1日トータルでは計り知れない人数かと・・)

この目に見える増え方が怖すぎて。

病院は私がなるべく発熱外来の患者に接触しないよう配慮はしてくれたものの(かなり混んでいましたが優先的にさっさと済ませてくれたりして)、発熱した人たちが診療所の外にまで溢れかえっていて・・・

とりあえず私はジャンパーにフードもかぶって、飛沫感染防止ゴーグルにN95のマスクを着用し、車に乗る前も自分でアルコール消毒液をかけて消毒し、家に着いたら毎日全部の着けていたものを全て洗ってすぐお風呂。

自分なりにはかなり徹底していたつもりでしたが、判定日病院から帰った後ついに発熱。

自宅でコロナの抗原検査をしたら陽性でした。

「とにかく高熱が出るのが良くない」と元同僚から教えてもらったので、ビニール袋に水をたくさん入れて冷凍庫で冷やし、それをずっと交換し続けて物理的に体温を下げる、というのをやっていました。これでほぼ徹夜( ;∀;)それでもそのおかげでか38.5度以上出ているのは2時間程度、MAX38.7度でとどめることができました。

コロナにかなり振り回されましたが、移植の結果も「陽性」判定。

とても嬉しかったのですが、移植した受精卵が2個だったこともあり、1つなのだろうか、2つなのだろうか、2つだった場合私の身体は耐えられるのだろうか、みたいなことを考えていたことを覚えています。心拍もまだ確認できない時期だったので全然手放しには喜べない状況でした。

第四関門 つわりの中毎日病院に通って注射

陽性判定が出てからもそれから約2か月間は毎日注射というスケジュール。

コロナになってからのどの痛み、咳、頭痛、発熱、だるさ等の体調不良があって、妊娠前から慢性的な体調不良の改善のために通っていた台湾系の病院へ。

そこの漢方の中医さんに相談して、「保胎」を前提で身体のきつさを改善してもらえるように調合してもらったのですが、受診した次の日にこの漢方を飲んだら気持ち悪くなって全部リバース。今思えばそれからそのままつわりに突入した感じがします。

つわりで毎食ほとんど食べられなくてフラフラでしたが、毎日病院に通って注射を打たなきゃいけなくて。中国では運転ができなかったので、主人が仕事の都合がつく時間帯に毎日送り迎えしてくれました。本当にきつすぎたけど、主人がいたから乗り越えられたと思います。

移植1週間前から約2か月、毎日の注射を打ち終えて無事に不妊治療の病院を卒業しました。そこからは約1.5か月不妊治療の病院にある産科で定期健診を受診し初期の検査。

中国では先天性の疾患やダウン症の検査(前期・後期)が必須科目であり、前期に受けるべき検査はすべて受けて、安定期に入ってから日本に戻ってきました。(その代わり大きな病院では胎児の性別を教えることは禁止のようで、中国にいたら性別は生むまでわからなかったと思います)

私の不妊治療のスケジュール

4月:不妊検査(1つ目の病院)病院紹介

5月:追加の不妊検査(2つ目の病院:不妊治療を行った病院)

6月:不妊治療のスタート

7月:採卵

8月:子宮鏡検査,子宮のMRI検査(大学病院)

9月:腹腔鏡手術(子宮筋腫、内膜症、ポリープ)

10月:子宮内膜慢性炎症の治療

11月:移植周期(人工周期)注射開始(~2月中旬まで)

12月:移植、陽性判定(毎日の注射、膣剤継続)

1月:心拍確認(毎日の注射、膣剤継続)不妊治療の病院を卒業

2月:中旬に毎日の注射を終了

3月:安定期で里帰り。

といった感じです。不妊検査から妊娠陽性判定まで、9か月。

移植直前に仕事を退職しており、つわりがひどすぎたこと、前置胎盤でなるべく身体に負荷をかけたくなかったのもあって、何度も飛行機往復をしたくなかったので安定期に入ったタイミングで実家に戻りました。

最初の検査ですぐに体外受精が必要と伝えられましたが、この結果はとてもラッキーだったと思います。採卵から移植まで時間はかかりましたが、幸い1度の採卵と1度の移植で妊娠することができたので中国の病院に感謝しています。

以上、私が経験した体外受精の治療過程でした。

 

体外受精って初めてだとハードルが高く感じるし、時間もお金も労力も痛みも伴う治療が必要になりますが、私は自分の子を授かる方法が残っていたことを嬉しく思っています。

夫婦の治療に対する気持ちの一致も大事だと思います。どちらかが非協力的だとなかなかスムーズに進まないうえに気持ちまで疲弊してしまいます。

治療は理想のスケジュールで進むこともあれば、身体のことなのでうまく進まないこともあります。あまり期待するとメンタルのダメージも大きいのでなるべく考えないようにしておりましたが、やっぱり少しは期待してしまいますよね。

私たち夫婦も弟2子が欲しいと思った時も体外受精になりますが、これから体外受精に挑む皆さまが少しでも納得のいく結果になることを願っております。

ここまで長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。

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